2024年が明けたと思ったら北陸地方で大地震。
緊急地震速報を聞いたのは義理実家を訪ね、帰宅する間際でした。
義母のことで不安の残る帰省だったので地震のニュースがさらなる追い打ちをかけるように心が沈みました。
北陸地方の皆様、お見舞い申し上げます。
まだまだ余震が続き不安な時間を過ごされていると思います。
どうかこれ以上被害が広がらないことを祈っております。
不安が残ったというよりは、更に不安が募った元旦でした。
義母の認知症が進み本人が混乱しているのと、義父が義母の世話で日々の生活に疲れ切っている状態を目の当たりにしたからです。
クリスマスに私の母を訪ねたことは記事にしましたが、夫の両親は夫婦仲が良いものの、義母の認知症という病気が暮らしに暗い影をもたらし始めていました。
義母の認知症の症状
昨年の正月にはすでに症状は出ていたと思います。
家族の名前と顔、どこに住んでいるか、何の仕事をしているかはよく分かっていますが、直近の話した内容が覚えられなくなっていました。
例えば、孫に何年生になったのかと尋ねてもすぐに同じ質問をしたり、さっき話したばかりの話を初めて話すように何度も話したり。
そうは言っても、春に一緒に旅行した時はまだまだ全然大丈夫で、一緒に温泉に入った時は脱衣所で私と娘に向かって「夫婦は仲が良いのが一番よ~。」と言っていたのが心に残っています。
夫の両親は本当に仲が良くてお手本にしたい夫婦です。
私の親は仲が悪かったので(只今別居中)、こんなに仲がいい夫婦もいるのかとカルチャーショックだったくらい。
そんな義母ですが、夏くらいから急激に症状が進んできました。
家の財産を全て管理していた義母ですが、お金の管理が出来なくなりました。
株の取引きをしていたくらいお金の管理は得意だったのにです。
そしてある日通帳や印鑑の入ったカバンを丸ごとなくしてしまったのです。
結局家のどこを探しても見つからなかった(義父曰く)ため、通帳の再発行、印鑑の登録し直し、と大変な作業をすることになってしまいました。
義母は泥棒が入ったと思っていて、この正月にも私に「泥棒が入ったに違いない」ともらしていました。
認知症の症状の「物とられ妄想」だと思います。
否定することなく、とにかく話を聞きましたが、今お金の管理を義父がしているのも不安だそうで義父を悪者のように言うようになりました。
何度説明しても忘れてしまうのは義母自身分かっていて、「こんなはずじゃなかった…」と頭を抱える姿は一回りも二回りも小さくなってしまったように感じました。
とてもしっかりしていて元気な義母なので今の状況に相当ショックを感じるのは無理もない話です。
義父のことが心配
私の両親は仲が悪く別居をしていますが、二人とも80を過ぎても認知症ではありません。
なので認知症の症状を持った人と接するのは義母で初めてのためどうしたらいいのか正直とても戸惑っています。
認知症の本を読んだり、ネットで調べたり出来ることをしていますが、やはり心配なのは義母をひとりで見ている義父のこと。
今は元気で頭もしっかりしている義父は時々SOSを息子である夫や義姉に送ってくるので、話を聞きに実家に行ったりしています。
義姉が地域包括支援センターに連れて行ってくれ、医療にも繋げることも出来ました。
そのうちに義母の症状が悪くなったらいつまでも義父ひとりで見れないかもしれない。
これからのこと、色々と考えなくてはいけないとつくづく感じた一日でした。
出来ること
私達子供が出来ることは、
- 義父がいっぱいいっぱいになる前に手を差し伸べること
- 密に連絡を取り合って義父をひとりにしない
- 出来れば、入っている保険や財産の管理を大まかでいいから把握しておく
これからどうなるのか分からないけれど、今後起こるであろうことを想定して心の準備もしておこうと思いました。