中学生の頃からめまいと片頭痛に悩まされてきました。
それでも妊娠出産で体の変化があったのか全く症状の出ていない時期がありました。
ところが子供達が思春期になったころ再発。今から7年くらい前。
そして50代になると頻繁に起こるようになりました。
仕事に行く朝、起床時天井が回転している!
先週の週末、派遣の仕事に行く朝でした。
いつものように5時過ぎに目が覚め、起き上がったら目がまわっていました。
これはよくあることなので、しばらくじっとしていました。
通常だと1分もたたないうちに収まるのですが今回は全く収まる様子がありません。
気持ちでは「もう収まるはず」と思っているので無理をして立ち上がりました。
クラクラしながらも手すりを伝って階下へ。
しかしご飯を作ってテーブルに並べましたが全く食欲がわかず、とりあえず化粧をしました。
再び食卓に着きましたが、しかしオカシイ…いつもと違う。
食べたくない、だるい、横になりたい…これはもしやコロナ!????
再び横になるとまた回転が始まる
結局仕事を休むことに決め、とりあえず連絡出来る始業時間まで横になることにしました。
2階へあがり横になったとたん、またあの激しい回転が始まりました。
目を閉じても頭の中の回転は止まりません!
ただ収まるのをじっと耐えて待つこと数分。
恐る恐る目を開けてみると回転は収まっていました。
でも気持ち悪い。吐き気が止まりません。
夫に体温計を持ってきてもらい検温しましたが36.3度。
平熱です。
最近のコロナの症状である咳やのどの痛みも全くありません。
どうやらコロナではなさそう。でもこんなにめまいがひどくなったことはないので何かの病気ではないかと思いました。
その後寝返りをうつたびに回転が止まらなくなりました。
回転が止まった時に急いで職場に電話連絡をしましたが、今繫忙期なので本当に申し訳ない思いでした。朝は行く気だったのにめまいで行けないなんて…
何度か嘔吐、何も食べられず
頭が回転していると気分が悪くなるのは乗り物酔いと同じです。
平衡感覚って本当に大事なんだと実感させられました。
普段乗り物酔いは一切しないので乗り物酔いする人の辛さが分かりました。
ずっと吐き気との闘いで一日が過ぎ、飲み物とゼリー飲料でしのぎました。
めまいが止まらない一日を過ごしました。
あくる日に控えていたお片付け仕事もキャンセルせざるを得なくなりました。
片付けをしようと一日時間を空けていただいていたのに本当に申し訳なく…
この仕事を続けて行けるだろうかと不安になりました。
病院へ?救急車?オンライン診察?
めまいが起きて2日目になりました。
一日横になっていたけれど一向に回復しませんでした。
いよいよ病院へ行った方がいいのでは?と調べましたが週末なのでどこの耳鼻科もお休みです。
めまいで救急車を呼ぶのも気が引けました。
今時はオンライン診療もあるのでそこに頼ろうかと思っていた矢先、
夫が「頭を動かす治療」という動画を発見!!
ダメ元と思ってやってみたところ、何とめまいがピタっと止まりました。
ほんの数秒、数分の体操でした。
こんな簡単なことで治ってしまうなんて!!!!
その後気分も落ち着き、うどんを食べて普通に過ごすことが出来ました。
救急車を呼ばずに済んでよかったよかった…
あの動画を夫が見つけてくれなかったらと思うと恐ろしいです。
私のめまいは良性発作頭位めまい症というもので、原因は内耳の中にある耳石というカルシウムの塊がはがれて平衡感覚を司る三半規管に入ってしまったことらしいです。
加齢や女性ホルモンの減少によりカルシウムの代謝が悪くなり、耳石がはがれやすくなるとのことです。
知らず知らずのうちに耳石が剥がれ落ちていたとは…驚きでした。
めまい体操をすることで落ちた耳石を三半規管から追い出すことが出来たということらしいです。
結構原始的な治療ですね。
本で情報を得て、耳鼻咽喉科へ
症状が治まったので再発しないために情報を仕入れました。
kindleunlimitedで本を検索したらめまいの本は思ったより沢山ありました。
中でもこちらの本が大変参考になりました。
著者の新井先生は横浜市立みなと赤十字病院の先生です。
こちらでめまい体操を教えてくれるので早速受診しようと思ったのですが、紹介状がないと初診はだめとのこと。
そこで、この本にあった日本めまい平衡医学会に紹介されている耳鼻科医のところへ診察を受けに行ってきました。
耳鼻科は近所にもあるけれどめまいの専門家であるかどうか分かりません。
私が選んだ耳鼻科医は片頭痛も相談出来るとあったのでそこに決めました。
さすがにめまい専門医だけあり、診察はスムーズで丁寧に話を聞いて下さいました。
顔に大きなゴーグルみたいな機械を付けて目の動きを撮影したり、目を閉じて足踏みをしたりと様々なめまいの診察をしました。
自宅でしためまい体操はやはり有効な手段だったとのことで、すでにすっかり治っているから日常生活は心配いらないと言われました。
投薬もなしでした。
三半規管に落ちた耳石は時間とともにリンパ液の中で溶けてしまうこともあるということも分かりました。
普段の暮らしで気を付けることは、偏った方向で寝ないことと、枕の高さを後頭部が沈まない高さにすること。
ついでに片頭痛の薬もいただけて心底安心しました。
通院も一回で済んだので受診して本当に良かったです。
餅屋は餅屋ですね。
50代様々なトラブルがあっても慌てずに行きたい
このようなことがあり、やはり40代とは違って確実に50代になり体が衰えて来ているのを感じています。
働き方も考えなくてはならないかなと思い始めています。
何かの本で自分は100%元気でいることが当たり前と思うよりも、80%でも70%でも気持ちを楽に前向きに生きた方いいとあったのを思い出しました。
体力の衰えを認めつつ、出来ること(例えば筋肉を鍛える、食事をきをつける、ストレスをためないなど)に目を向けていきたいと思います。