昨年の12月、母が姉家族との同居を解消してから早1年。
サ高住に引っ越した母の部屋を訪ねました。
こちらの記事の続きです。
気持ちの整理をつけるために
昨年の12月、母がサ高住に引っ越す際に私に吐き出した母の言葉に1年間囚われていました。
片付けを仕事にしてからものやことに執着をしない日々を送っているつもりの私ですが、母の言葉をスルーすることは難しく、何度も何度も悩み考え、眠れない日もありました。
しかし1年経ってみて、このまま会わずに年を越してもいいものか?という思いがよぎりだしました。
母のためではなく、自分のために一旦会って気持ちの整理をしたいと思い姉と訪ねることにしたのでした。
母の部屋
母と実際に会って話すのは1年ぶりでした。
行く前にお昼のお弁当とお茶菓子を買って行きました。
母の住んでいるサ高住は100世帯以上も入っている大きな賃貸マンションです。
一見普通のマンションに見えるのですが、食堂や多目的ホールなどの設備がありそれぞれの個室は普通の賃貸マンションと同じようにプライベート空間となっています。
キッチンもお風呂もそれぞれの部屋についています。
母の部屋は1Kの間取り。ベットや机、箪笥やテレビを置いてもゆとりある空間でした。
部屋は明るくベランダもついていて1階にもかかわらず見晴らしもいい。
とてもいいお部屋できれいに整えられて安心しました。
母も思ったより元気で麻雀仲間も出来、ここの暮らしにも慣れたようでした。
お金の確認
母が今回姉に現金を下ろして持ってきてほしいと言っていました。
しかも100万円という大金です。
ある程度まとまったお金が入っている母の口座は姉が管理していて、サ高住の引き落としと、高額の買い物が適切に使われているかを確認しています。(オレオレ詐欺などの防止のため)
これは母も合意の上で決めたことなのですが、、、。
いったいその100万円何に使うのでしょう??
母に問い詰めたところ、何と30万以上する健康器具をテレビ通販で申し込んだとのこと。
その健康器具の詳細は教えたくないとのことで聞けなかったのですが、カード払いが出来なかったから郵便局で振り込もうとしたけれど現金が足らなかったのだと。
結局振込期限に間に合わず注文自体がキャンセルされてしまったからよかったものの、もし30万の現金があったら買ってしまっていたと思います。
親が自分のお金で何を買おうが本来は口を挟むことではないのかもしれない。
でも、毎月かかっているサ高住の費用もばかになりません。
その30万は本当に健康器具なのだろうか?誰かに騙されているのではないか?
この先介護費用が必要になるかもしれない、父がどのくらいお金を持っているかも不明。
心配が頭をよぎりました。
こう書くと、不利益が私達姉妹に降りかかって来るかもしれないと自分の心配ばかりしているようで気が引けますが現実的にもっとお金のことを考えて欲しいと思いました。
そしてその100万の使いみちは健康器具以外には年始のお年玉だという…。
孫が4人いるのですがひとり10万ずつ配りたいと。
????
10万、多すぎでしょ。
まだお金にとらわれている母
お年玉ひとり10万にたまげた姉と私。
母は今までもひとにお金を渡すことで気持ちをコントロールしようとするところがありました。
悲しいことですがお金を渡すことが気持ちの安定になっているのだと思います。
孫たちへのお金も同様で度が過ぎたおこづかいは時として感情をしばってしまいかねない。
母には、そんな大金のお年玉は必要ないから自分の今後のためにとっておいて欲しいと言いました。
でも納得していなかったようです。
なんで自分のお金を自由に使えないのか、と言われました。
なんで私がこんなに怒っているのか?
私は今回の母とのことで自分が結構執念深いということを知りました。
母のことを愚痴だらけの執念深い人だと思っていたけれど、私も同じでした。
母から言われたことを何度も繰り返し思い出しては腹を立てて、感情の行き場がなくなりました。
いくら腹を立てたとしても何も解決せず、いやな気持だけが残ってしまうのに。
なんで私はこんなに怒っているのか?
私は母を信用していたのです。
だから今までのことを否定されたような発言に怒っているのです。
私は母を信じていた、ずっと母の味方だった。
母の言うことを信じ、母がかわいそうだと思い、周りのひとが悪いと勘違いしていた私。
姉でさえも、母から聞いていた悪口を鵜呑みにしなんてひどいことをする人だろうと思っていたくらい…。
でも母の洗脳から覚めたら父も姉も、母の兄弟、父の兄弟もみんな何も悪くなかった。
そう気が付いた時に、母に信じ込まされていた自分にも腹を立てていたのかもしれません。
人間、いいところも悪いところもある。
私にもある。
それは母も同じ。
でもまだ私は未熟で母がなぜそういう人になったのかまでは考えを及ばすことは出来ない。
だから私は母にも自分にも腹を立てて怒っているのだと思います。
考えすぎかもしれませんが。
これからの母との付き合い方
今回私は1年前、母からの言葉で気をもんで悩んだのだということを本人に告げました。
母は謝りました。申し訳なかったと。
私の気持ちは収まり、元の関係に戻れるかと言われたらそう簡単には戻れるものではありません。
でも許したいと思います。
1年間母の言葉に囚われて激怒していた自分の気持ちも解消したいと思います。
もうこのことを掘り返して怒り続けるのはやめようと思います。
区切りをつけるための今回の訪問でした。
来年に怒りを持ち越さない、そう誓います。
今後は姉と相談して、半年に1回は様子を見に行くことになりました。
もし母でなかったら多分苦手な人、友達にはなりたくない人。
でも母だから仕方ない。
体調の様子を見に行く、お金の使い方の確認をしに行く、生活で困ったことを解消するという目的を持って淡々と訪ねることにします。
来年は「すっきり日和」が続くように気持ちを切り替えていきたいです。