最近読んだ本3冊の感想です。
気になる本は読み放題でとにかく試し読みしてから読んでいます。
気軽に手に取れるので本好きにはたまりません。
「相続レストラン」城山真一
読み出したら止まらない小説!
始終自分だったらどうするだろう?と考えながら読みました。
様々な背景で子育てをしながら生きている人達が同時に描かれています。
共感することが沢山あり、日本で子育てをすることの苦しさ、大変さを実感出来ます。
戸籍上の夫になった主人公の高校の友人であるお坊さんの言葉が身に染みます。
「一瞬の命なんじゃから、思ったように自由に生きんといけん。」
多くのしがらみを感じながら生きざるをえない日本という国の中で本当に大事なことは何か?
人生は大きな宇宙の時の中で星の瞬きくらいでしかないのです。
だったら人の目を気にせずに思いっきり生きてみたっていい!
今を大事にしたくなる物語です。
「星の子」今村夏子
2020年に映画になった小説。
芦田愛菜ちゃんが主人公の映画ですが公開されたのを全く知らなかったです。
新興宗教の問題が昨今の事件で大きく取沙汰される前のお話ですが、まさに宗教2世の生活をまざまざと見せてくれるお話。
ラストシーンは恐怖が迫って来てページをめくる手が止まりませんでした。
スマホで読んでいるので超スピードでスワイプさせている姿ははたから見て異様だったかもしれません(笑)
決定的な結末は書かれていないので想像するしかないのですが、どうか恐ろしい現実が待っていませんようにと願いながら幕を閉じました。
「派遣社員あすみの家計簿1~3」青木祐子
これもまた面白い小説です。
1巻から3巻まで一気読みしました。
私自身主人公と歳は違えど、(主人公は30歳目前)同じ派遣社員という立場。
派遣という仕事の面白さ、はがゆさ、切なさ、、、を感じつつ、たくましく成長していく主人公あすみさんの姿は見習いたいところが満載です。
そしてまた題名に「家計簿」とあるようにお金の使い方について学べる内容でした。
友人の仁子さんやフィナンシャルプランナーの方の助言が分かりやすくとってもためになります!
これから一人暮らしをする人や、家計管理が苦手な方に参考になる内容。
あすみさんの恋愛話も絡めドキドキはらはらする展開もあり、友情話もありと読者を飽きさせないお話です。
続編を期待します!これもドラマになって欲しい!
ちなみに青木祐子さんの小説「これは経費で落ちません!」は2019年にNHKドラマ10で放映されていたのを見ました。多部未華子さん主演の最高に面白いドラマでした。
秋の夜長に小説を!
以上最近読んだ小説の紹介でした。
昔夫から小説って作り話でしょ?読んでためになることってあるの?
という風に言われたことがあります。(笑)
その時はうまく説明できなかったのですが、今ならこう答えるかな。
自分とは違う人の考え方を知ることが出来たり、
知らなかった世界をのぞくことが出来る。
現実逃避出来る。
主人公の立場や他の登場人物の立場にたって感情移入出来る面白さがある。
などなど
それにしても小説家の頭の中ってどうなんているのでしょうね?
話を組み立て、読者を引っ張っていく文章力にはいつも感激してしまいます。
これからも沢山の小説を楽しみたいと思います。
kindleunlimited本読み放題では毎月のように本のラインナップが変わります。
今回紹介した本が読み放題になっているとは限りません。
その時その時に自分の心に問いかけてきた題名の本を気軽に手にとって読んでみると新しい発見と学びがあります。
図書館や書店にもたまには行ってみたいけれど、中々時間のとれない人にはお勧めのサービスです。