先日千葉の山奥に住んでいる父を訪ねました。
来月85歳になる父。
定年と同時に田舎暮らしがしたくて一人で移り住みました。
ちょっと前に具合が悪くなり救急にかかったため
入院こそしなかったものの体力は落ち、食欲、気力もない様子。
本人は来なくても大丈夫と言い張ったのですが、世話になっている町の高齢者相談センターの方にも挨拶をしたいので姉と2人で向かうことにしました。
大丈夫と言っていましたが、やはり行ってみてよかったです。
元々きれい好きなので部屋は片付いていたものの、ホコリが積もっていました。
今回は片付けが出来るようになっていたお陰で時間的にも体力的にも助かったと思ったことを記事にします。
片付けは慣れておくと違う
40代後半で片付けの仕事を始めてから5年ほど経ちました。
始めはライフオーガナイザーという片付けの民間資格を取ったことからまず自宅を片付けました。
今思えば自宅の片付けが一番骨が折れました。
それは片付けに慣れていなかったからに他なりません。
片付けを仕事にしてからは、様々なお宅に伺いました。
一つとして同じ家はないので臨機応変に片付けなくてはなりません。
始めは緊張して相当のプレッシャーの中迷いもありました。
しかし何度も現場を重ねていくうちに片付けの手順が分かっていればどんな部屋でもいつかは片付くということを体験しました。
要は、片付けに慣れたのだと思います。
片付けに慣れると
- 段取りが分かるのでひるまない
- 体力の配分が出来る
- ゴールが見える
散らかった部屋を見ても、ひるまずに全体を俯瞰することが出来るようになります。
片付けの仕事をしていなくても大丈夫!
自宅の片付けを習慣にしていれば、親の家を片付けなくてはいけない場面になっても慌てずに行動出来ます。
今回の父の家は整理整頓は出来ていたので捨てるものはほとんどありませんでした。
尊敬に値します。
ここまで整理してくれていたら子供としてはとても助かります。
ただ、体力が落ちてくると掃除が行き届かなくなるようです。
ベットの枕元や棚には沢山ホコリが積もっていました。
50代では出来ても80代では出来なくなるかも
父の家に行き気づいたこと
- 捨てるのが億劫で捨てられないものがある
- 高いところのものに手が届かなくなる
- 重たいものが持てなくなる
- やる気はあっても出来ない時がある
●捨てるのが億劫で捨てられないものがある
使わなくなったコーヒーメーカーやガラス製品など普通のゴミではないものが沢山残っていました。
捨てるのが億劫でそのままになっているとのことでした。
ゴミ収集も家の前ではなく集積場まで持って行かなくてはならない地域です。
そこまで行くのも調子が悪いと行けないと…
解決策としては、今後介護認定を受けヘルパーさんが来てくれるようになったらゴミ出しをお願いする、粗大ごみは収集に来てもらうなど具体的に考えました。
●高いところのものに手が届かなくなる
父の寝室に入るとテーブルの上に新しい照明器具が載っていました。
聞くと、壊れたので新しいものを買ったのだが椅子の上に立って取り替えることが出来ないとのこと。
私より背の高い父ですが、足元がおぼつかないのでやめておいたと。
やめておいて正解でした。
50代の私でもなんとか手をのばして取り付けることが出来たのだからやはり高齢者には危険な作業だったでしょう。
●重たいものが持てなくなる
掃除機をかけてないようだったので、掃除機を出してもらいました。
これが重い!!
スティック型のもので一見スタイリッシュなのですが、ヘッド部分が重くコードレスではないのでこれもまた動きがスムーズにいかない。
田舎の家なので無駄に広く、全ての床掃除をしたらクタクタになってしまいました。
重い掃除道具は掃除をする気をそぎますね。
我が家で使っているマキタのコードレス掃除機をプレゼントすることにしました。
●やる気はあっても出来ない時がある
もともときれい好きな父。
あそこにもここにもホコリが積もっていると自分ではよく分かっていました。
気持ちではやりたいことが沢山あっても体力が落ちると出来なくなります。
今回一日行って家中を掃除することが出来て本当に良かったです。
父と話していて、50代の私はまだまだ若いのだなと思いました。
父が千葉に家を持ち引っ越すと決意したのは60代半ば。
畑をして、家を直して、人を招いて、、とやりたいことをやるには体力気力のいることだったと思います。
本人はここで死ぬまで頑張ると言っていますが、80代半ばになりやはり人の手を借りないと生活が危うくなるということが目前に迫ってきました。
父の今後
この日は、いつもお世話になっている町の高齢者相談センターの方と面談が出来、今後のことについて話し合いました。
介護認定や介護サービスのこと、家のメンテナンスや日々の安全確認のこと、今まで心配に感じていたことがだいぶ解決出来て目の前が明るくなりました。
遠方に住んでいても様々なサービスを利用させてもらえばまだ何とか一人暮らしを続けられそうです。
あんなに強がっていた父も、今後の展開が見えてきたので本当によかったと言っていました。
中々遠くて会いに行けませんが、電話やラインでコミュニケーションをとっていきたいと思います。
50代片付けのすすめ
結論として片付けは少しでも若いうちに始めて慣れておいた方がいいです。
年を取ってから始めると自分では抱えきれない程物が溜まっていたり、重たいものが持てない、高いところに手が届かない、やる気が出ないなど若い時よりもっと片付けが大変になります。
50代は親の介護や親の家の片付けにそろそろ直面するころです。
いざやろうと思った時、普段から自宅の片付けに慣れて置けば気持ち的にも余裕が持てます。
片付けは習うより慣れよ
とにかく体を動かして体で覚えよ
と思っている私です。
本を読んでも片付かないのは、実践をしていないから。
電子書籍ですぐに読める簡単な本を書いています。
是非読んで実践してみて下さい。
50代こそ片付け時!!ですよ!